貯蓄型保険を解約するベストタイミングとは?
貯蓄型の終身保険には解約してはダメな時期・解約してお得になる時期があります。
損しないためにしっかり確認しましょう。
解約してはいけない時期は?
保険を理解するために、2つ覚えて欲しい保険用語があります。
①解約返戻金(かいやくへんれいきん)
解約した時に、あなたの手元に戻ってくるお金のことです。
②返戻率(へんれいりつ)
あなたが払った掛け金が100%だとして、解約返戻金がどの位なのかパーセンテージで表したものです。
例 100万円掛け金を払って、戻ってくるお金が50万円だったら?

この場合、返戻率は50%です。
例 100万円掛け金を払って、戻ってくるお金が100万円だったら?

この場合、返戻率は100%です。
例 100万円掛け金を払って、戻ってくるお金が150万円だったら?

この場合、返戻率は150%です。
解約すると損する時期の例

終身保険には解約すると損する時期が必ずあります。
それは、支払いの期間の途中で解約することです。
例えば年齢が25歳で、掛け金を支払う期間を60歳までに設定したとします。
そして35歳の時に子供の学費が思ったより増えてしまった。
貯蓄型の終身保険の掛け金が払えなくなり解約せざるを得なくなった場合、損してしまいます。
実際に、FWD富士生命「E-終身」を例に、どのくらい損するか見てみましょう!
25歳で保険に加入すると?
- 毎月の掛け金 17,540円
- 支払期間 60歳
- 死亡保障 1,000万円
35歳で解約すると?
- 35歳までの支払総額 2,104,800円
- 解約返戻金 1,554,000円
- 返戻率 73.83%

支払総額から解約返戻金を引くと
550,800円損してしまいますね!

この様に、支払期間の途中で解約してしまうと損してしまうのです。
大事なのは、無理なく支払いを続けられる掛け金で加入することです。
どうしても払えなくなった時に払い済み(はらいずみ)という方法があります。
払い済みとは?
- 解約することなく掛け金の支払いが無くなる
- 支払った掛け金分の保障に下がる
払い済みにすることは、あまりお得ではありません。
解約するよりは良いかなというくらいです。
お得に解約できる時期

支払期間を過ぎれば、いつ解約しても損はありません。
貯蓄型の終身保険は、時間を置けば置くほど増えるという特徴があります。
例 FWD富士生命「E-終身」25歳
- 毎月の掛け金 17,540円
- 支払総額 7,366,800円
- 支払期間 60歳
- 死亡保障 1,000万円
年齢 | 解約返戻金 | 返戻率 |
61歳 | 8,513,000円 | 115.5% |
70歳 | 8,911,000円 | 120.9% |
75歳 | 9,130,000円 | 123.9% |
80歳 | 9,338,000円 | 126.7% |

61歳時の解約返戻金は8,513,000円。
支払総額から1,146,900円増えて解約返戻金が戻ってきます!!

70歳時の解約返戻金は8,911,000円。
支払総額から1,544,200円増えて解約返戻金が戻ってきます!!

80歳時の解約返戻金は9,338,000円。
支払総額から1,971,200円増えて解約返戻金が戻ってきます!
この様に、時間を味方にすると貯蓄も増えていきます。

でも80歳の時に933万貰ってもなぁ。
もう少し早く解約返戻金を受け取りたい!

解約返戻金は、好きな時期に、好きな金額を使う事ができるんです!!
例 定年退職が60歳。再就職し63歳~65歳まで働いた場合
61歳の時に生活費として200万だけ解約返戻金を使う。
62歳の時にも生活費として200万だけ解約返戻金を使う。
63歳~65歳の時には再就職したので解約返戻金は使わず置いておく。
65歳~亡くなるまで国から年金が貰えます。
年金で足らない生活費の50万を毎年、解約返戻金でまかなう。

これは一例です。
あなたに合った解約返戻金の使い方が出来るんです。
解約返戻金を少しずつ使うことを一部解約(いちぶかいやく)と言います。
解約返戻金が少しでも残っている限り、保険会社は運用して増やしてくれます。
解約返戻金をすべて使い切ると、この保険は終わりになります。
解約するベストタイミングは??

解約返戻金を使う時期を遅らせれば、遅らせる程、受け取れる解約返戻金が増えるという事ですね!
保険で貯蓄をするメリット

お金を運用する方法は沢山あります。
株・投資・iDeCoなど。
これらは将来、いくら貰えるのか分かりません。
運用実績次第で良くも悪くもなります。
保険のメリットは?

保険を検討する時、見積書をもらう事ができます。
その見積書は絶対変わらないのです。
見積書に70歳時に900万になると書いてあれば、確実に70歳時に900万受け取れるのです。

保険で積立することはリスクが低く、将来どうなるのか見通しがつきやすいですね。
もし保険会社が破綻したとしても保証があります。
まとめ
貯蓄型終身保険は、時間を置けば置くほど解約返戻金は増えますが、お金が必要になったら、一部解約するという方法が一番お得で良いと思います。
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